クローダクロップケアの強み
圃場試験や製品登録に投資する前に、自社製品の可能性を予測したいとお考えですか?
世界各地にある12の農業に特化したR&Dセンターでは、製品の性能を評価するためのさまざまな方法や特性評価技術を提供しており、最終的な処方が成功する可能性を高める自信をお持ちいただけます。
クローダ全体では、さまざまな分野で活用されている高度な分析技術と能力を備えており、ここでは特にクローダ アグリカルチャー向けのいくつかの能力を紹介します。
風洞 - 散布パターン分析
米国デラウェア州の当社施設には特注の縦型低速風洞装置があります。ここでは散布時の状況のシミュレーションを実施して、噴霧滴の品質やさまざまな特性を測定できます。粒子径分布パターンの分析にはレーザー回折システムまたは光学画像システムを使用します。風洞のデータからは、噴霧液の品質に影響を与える各種成分に関する情報が得られます。製剤や噴霧用混合液の散布品質試験を必要とされるお客様との共同プロジェクトも行っています。
この動画ではクローダの低速風洞の内部をご覧になれます。ドリフトの意味と危険性については、本サイトのドリフト低減技術のページで詳しく解説しています。
ドリフト低減技術
シングルドロップレット・ジェネレーター - 液滴の特性と影響
噴霧した液滴が大きすぎると、葉の表面ではじき返されて標的に到達できないおそれがあります。では、どのサイズなら適切なのでしょうか。また、噴霧液の組成は液滴の保持性や沈着性にどう影響するのでしょうか。当社のシングルドロップレット・ジェネレーターでは最新の手法で、液滴のサイズと速度、表面特性、アジュバントを含めた噴霧液の組成などとの相互作用を評価できます。
この動画は液滴のサイズ、衝突角度および組成が噴霧後の挙動にどう影響するかを解説しています。
接触角 - 濡れ性/拡展性
接触角は製剤の濡れ性/拡展性の指標です。付着面積を大きくするには、十分な濡れを得られるように接触させる必要があります。そこで、さまざまな表面上の接触角を経時的に測定します。
この動画では、接触角を用いた製剤の濡れ性/拡展性の測定方法を説明しています。
フランツセル - クチクラ層透過性
フランツセルは、浸透性農薬がどれだけ葉のクチクラ層を透過して吸収されるかを測定するために使用します。その目的は、有効成分の吸収率を向上させる最適なアジュバントを選ぶことです。例として、浸透性/透過性の有効成分の吸収率を高めるために設計された当社のビルトインタイプのアジュバント、Atplus™ UEP-100の浸透性を、フランツセルを用いて評価しました。
この試験法を解説した動画をご覧ください。Atplus UEP-100の性能データを見るには、製品検索ページで製品概要シート/データシートをダウンロードしてください。
種子強化技術 - 種子の耐性と性能を向上させる
世界の人口が増加し、作物栽培に利用できる土地が減少する中で、1粒の種子から最大限の収量を得ることがますます重要になっています。クローダ アグリカルチャーの一員であるインコテック(Incotec)は、野菜や畑作物の種子の性能と耐性を向上させる種子技術に特化しています。
私たちは、生物学や生理学(種子)の分野だけでなく、技術や処方の分野にも豊富な知識を持っています。これが、私たちが生きた種子とさまざまなコーティング、または植物保護製品や栄養素といった他の製品を組み合わせる専門家である理由です。
レオメーター - 粘度挙動
レオメーターは物質のレオロジーを調べる装置で、さまざまな外力のもとでの粘度挙動を知ることができます。製剤処方に影響する次のような要因を検討するのに役立ちます。
- レオロジー調整剤の性能
- 長期安定性(時間単位)
- 分散剤の効果の予測
- 目視では性能差を見分けられない2剤の詳細な分析
- 製剤の噴霧、ポンプ操作、滴下、移行時の挙動
当社の処方開発におけるレオメーターの活用について、動画でご紹介しています。農薬用レオロジー調整剤の情報はレオロジー調整技術のページをご覧ください。