生産検証センター(Product validation centre)
ブラジルのサンパウロに近いオランブラにあるクローダの新しい生産検証センター(Product Validation Centre)は、先端技術で農薬市場の発展に貢献することを目的とした施設です。処方、微生物学、種子処理の3分野の研究室で得られた仮説や結果がここで確認・検証されます。
新施設の内部をお見せする2つの動画をご覧ください。
生産検証センター(Product Validation Centre)のご紹介
クローダクロップケアのこの新たな投資について、ラテンアメリカで働く当社のディレクター、マネージャーたちがお話します。
技術エキスパートが施設の細部をご案内します
Product Validation Centreで行っていること
生産検証センター(Product Validation Centre)で行っていること
1.植物の生育培地の調製
実際の使用条件をよりよく再現するために砂、土、バーミキュライトなどの基質組成を各プロジェクトの目的に合わせ、植物の生育培地を調製します。試験開始時の細やかな配慮により、現実に即した信頼性のある実験データが得られます。
2.温室での播種と栽培
試験で指定されている作物の種をまき、薬剤散布に最も適した成長段階まで温室内で育てます。
3.農薬処理
噴霧室でさまざまな農薬製品を植物に噴霧し、製剤としての性能を評価します。噴霧室の環境は試験の目的に応じて制御され、標準化されます。ノズルのタイプや流量、速度、加える圧力などの実験変数を自在に変化させられます。
4.処理の性能と効果の評価
噴霧後は植物を温室に戻し、製品が成育にどう影響するかを観察します。特に病害虫防除効果と植物毒性に重点をおいて評価します。温室の環境センサーはソフトウェアに接続されていて、データをリアルタイムに収集します。試験期間中に植物が浴びる日射量、湿度、直射温度および気温、土壌の電気伝導率などの実験データを取得できます。
温室は2棟あり、センサーはそれぞれ独立しているので、互いに干渉することなく同時に2つの試験を実施できます。これらのセンサーは、温度が高くなりすぎた時などにパッドアンドファンシステムを介した空気再循環システムを作動させたり、日除けルーフを開閉したりするにも役立ち、理想的な成育環境を維持できます。温室には灌水を自動で行える2列構成の自動スプレーバーも設置され、試験に使う植物の品質を保証する試験メンテナンス用アプリケーションも導入されています。
生産検証センター(Product Validation Centre)がもたらすメリットは?
生産検証センター(Product Validation Centre)の運営は、クローダのクロップケア事業部(クロッププロテクション、インコテック、プラントインパクト)に所属する農学、化学、生物学のスペシャリストの専任チームが行っています。チームは高度な技術サービスを提供し、現実に即した信頼性ある実験データを作成します。3つの事業部門のナレッジの連携を通してクロップケアは市場に一層強固な足場を築き、革新的で持続可能なソリューションを送り出しています。
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