水和剤(WP)
水和剤(Wettable powder, WP)は、散布前に水と混合して懸濁液とする粉剤です。
1つまたは複数種類の有効成分に不活性成分、希釈剤および界面活性剤を加えて混合したものです。
濡れ剤は水中での粒子の懸濁化を促進します。 施用前の懸濁液が凝集(フロキュレーション)するのを防ぐために、分散剤も添加されます。
水和剤 (WP) の5つのメリット
- 有効成分の均一な分布
- 抜群の残留管理
- 多量の有効成分を含有できる
- 粉体なので保管中に沈降しない
- 皮膚への危害が少ない
水和剤 (WP) の2つのデメリット
- 安全性上の懸念として、製造時や施用時に大量の粉塵を発生する
- 噴霧器タンクでの混合が難しい
水和剤 (WP) の微生物製剤
WP製剤は、微生物農薬に適したデリバリーシステムです。水分を含有しない製剤は、貯蔵中に微生物を不活性に保ち、分散剤と湿潤剤の組み合わせは散布前の薬液調整を効率的にします。
クローダは、微生物を水和剤として製剤化するための、すぐに使えるデリバリーシステムAtlox BS-50を開発しました。分散剤、湿潤剤、増量剤の最適な組み合わせを含む粉末製品であるAtlox BS-50は、微生物の活性を損なうことなく、微生物農薬の濡れ性と分散性を改善するように設計されています。微生物農薬の製剤化にAtlox BS-50を使用する場合、お客様はAtlox BS-50と粉末微生物を混合するだけでよく、微生物農薬の製剤開発に要する時間を短縮します。
Atlox BS-50の特徴及びメリット
- 微生物農薬の製剤化のために完成されたデリバリーシステム
- 製剤開発に要する時間を短縮
- 最大の効果を発現するために不活性成分を最適化
- 薬液調整を容易にする高い湿潤性
- 希釈後の優れた分散性
- 微生物胞子の活性を長期間維持
- 種子処理にも適合
Formulator’s Toolbox(完全版)
水和剤(WP)向けの推奨製品
水和剤(粉末)を希釈する際、濡れ剤は固体-液体界面に作用し、粉末を水相に馴染みやすくします。固体である粉末の表面と水との間の表面張力が弱まることで、粉末は水分を含むため、噴霧器タンクでの混合が容易になります。
Adinol™ OT-72
粉剤を(濡れ剤を用いて)水に希釈して散布の準備ができた後に、粒子の懸濁状態を維持し、凝集を防ぎます。
Atlox Metasperse™ 550S
Atlox BS-50は、微生物を水和剤として配合するための、そのままご利用可能な水和剤専用のデリバリーシステムです。
Atlox™ BS-50
Dispersol™シリーズは分散剤と湿潤剤の両方の性質を備えた混合製品です。本シリーズを扱っている地域にお住まいの方は、お問い合わせください。