土壌浸透剤としての界面活性剤

農薬、特に発芽前用の除草剤はしばしば土壌にじかに施用しますが、疎水性基質である土壌では水との好ましい相互作用が起こりません。また、灌注型の農薬は、土壌の疎水性によって地中への浸透を妨げられます。そうした好ましくない関係の結果として、表面流出や、水が土壌に広く行き渡らないといった現象が起きるのです。

土壌浸透剤の技術

水滴の表面張力が強いと土壌への浸透力は低下します。表面張力をなくせば、液滴はこわれて土壌面に広がり、流出を起こさずに土壌を濡らすことができます。界面活性剤は表面張力を弱める最も効果的な手段の1つで、処方に組み入れてもタンクで混合してもよく、農薬を土壌へ浸透しやすくすることにより、線虫や真菌による土壌感染症の防除を助けます。

Hydravance™ 200は、当社の土壌用アジュバント技術が生んだ最新の製品です。あらゆるタイプの土壌において、土壌の浸透性を改善して均一な分布を可能にします。主な機能とメリットは：

• 土壌の浸透性を高め、表面流出や水たまりを防ぐ
• 土壌全体への均一な分布
• 根域における水分の保持
• 拡張機能として：「再湿潤化」力

土壌浸透剤の持続可能性

Hydravance 200を用いるメリットは、国連の持続可能な開発目標（SDGs）の視点からも説明できます。国連は2030年までに全人類の生活を改善するための17のSDGsを、すべての国家、組織、個人への呼びかけとして2015年に採択しました。Hydravance 200は「2：飢餓をゼロに」「6：安全な水とトイレを世界中に」「12：つくる責任 つかう責任」「15：陸の豊かさも守ろう」の4つのSDGsに貢献することができます。