種子処理用フロアブル剤(FS)
FSはフロアブル剤(SC)に一部改変を加えたもので、種子表面に付着させるための補足添加剤と、種子が処理済みであることを示す安全性マーカーとしての着色剤を追加しています。
種子処理用フロアブル剤(FS)は濃縮剤であることと、水性で安全に使用できることから、今日最も好まれているタイプの種子処理剤です。
種子処理用フロアブル剤(FS)の5つのメリット
- 水性で水に分散しやすいので、安全で使い勝手がよい
- 発芽の問題が生じにくい
- 種子に付着した後の保持性がよい
- 粉塵の問題がない液剤である
- 種子処理後の機械の清掃が楽
種子処理用フロアブル剤(FS)の2つのデメリット
- 極端な温度は保存安定性を損なうおそれがある
- 有効成分の濃度が高いと粘性が増し、種子が流動しにくくなることがある
種子処理用フロアブル剤(FS)のイノベーション
種子処理剤は有効成分を複数含有するものや、高い濃度で含有するものがほとんどです。しかも、有効成分は正確かつ均一に種子の表面に分布し、保管中から播種・発芽時までそこに留まらなくてはなりません。そうした製剤の処方を成功させるには、優れた製剤添加剤が必要です。複雑で、高い性能要件を満たさなければならない種子処理剤の処方は、きわめて重要な課題です。種子処理のイノベーションに焦点を合わせたSeed Vision™のシリーズは、処方の開発をシンプルにします。
種子処理用フロアブル剤(FS)向けの推奨製品
高分子分散剤を強くお勧めする理由として、分子量が大きいこと、大きい反発性バリアと多数のアンカー基を有することが挙げられます。有効成分を多量に含む、安定した種子処理剤の処方が可能になります。
Atlox™ 4913
粉砕工程中に新しく生成される表面はたいてい極性がなく、短時間で凝集するので、処方には濡れ剤を含めることが大切です。凝集によって粘度が増し、時には粉砕が妨げられさえするからです。濡れ剤は空気と入れ替わって凝集を防ぎ、分散剤の作用を助けて、この問題を解決します。濡れ剤には分散を促す機能もあります。
Atlas™ G-5002L
Atlox™ 4894
FSが適切に構成されていない場合、製剤が崩壊し、固体粒子が製剤の底に沈殿することがあります。有効期限内でも安定性が損なわれ、施用時の性能が低下します。レオロジー調整剤は製剤の粘度を高め、安定性を向上させて、この問題を解消します。注意:Atlox Rheostrux™はEPA認定品ではありません。
Atlox Rheostrux™ 300A
バインダーシステムは、製剤を種子の表面に付着させるために使用されます。効果的なバインダーは、種子の湿式および乾式流動性を損なうことなくし、粉塵の発生を抑えるべきです。